脱水症と経口補水液
2020/09/01
前回に引き続き、脱水症に関するお話しです。
今日は脱水症が疑われたとき、摂取した方がよい経口補水液についてです。
経口補水液とは、口から水分と塩分(電解質)を補給できる飲料です。
主成分は水分と塩分とブドウ糖で、小腸のなかにあるナトリウム・ブドウ糖共輸送機構を利用しています。
塩分は水分の吸収する力をアップさせ、糖分は吸収の速度をアップさせてくれるため、絶妙なバランスで配合されていると小腸からの水分の吸収がとてもよくなります。
◎スポーツドリンクとの違い◎
経口補水液は、組成が厳密に決められていますが、スポーツドリンクには明確な基準はありません。
そのため、美味しくするためにナトリウムイオン濃度を低くしたり、ブドウ糖濃度を高くしているものもあるため、脱水対策に合わないものもあります。
経口補水液は、脱水症になった時に飲むスペシャルドリンクです。
予防のためにと普段から飲んでいると塩分過剰になってしまうので避けましょう。
脱水症は、命に係わる場合もありますので、上手に経口補水液を活用してください。
◎おうちで経口補水液をつくってみよう♪◎
【準備するもの】
・湯冷まし・・・1リットル
・砂糖 ・・・40g
・食塩 ・・・3g
・レモン、グレープフルーツなど
①砂糖(上白糖大さじ4と/2杯)と食塩3g(小さじ1/2杯)を湯冷まし1リットルによく溶かす。
②かき混ぜて飲みやすい温度にする。
③果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞ると飲みやすくなり、カリウムの補給にもなります。